自然学校

●生活支援事業

地域支援の事業として行ってきた「森の学校」から発展して、日中活動となったのが「自然学校」です。杣ノ川を拠点に農作業や、間伐材からつくる薪、収穫物からつくる食品加工などに取り組んでいます。

・農業について

 年間を通して行うブルーベリー畑の整備、季節の野菜栽培、地元の農家の方の力をお借りして古代米である黒米の栽培を農業として行っています。野菜の成長を忍耐強く見守り、収穫を通して達成感を味わい、収穫したものを調理することで感謝を感じ、他者へいたわりの意識を持つことができるようになると考えます。
 不安定な斜面で注意を払いながら作業を行うことで、平衡感覚やバランスを取る力が身にきます。また危険な場所、危険な生き物などを瞬時に状況判断することで危機管理能力が身ついていきます。作業を通して暑さ、寒さに対応できる体を作り、抵抗力がついた健康な体をつくりあげます。
 四季の移ろいを実感できる作業を通して、環境の変化に対して適応力がつくと考えられます。

・林業について

 あおはに自然学校所有のスギ・ひのきの山林17ヘクタールの整備を進めています。概要を専門家(樹木医・森林組合・自然学校)で作成し、森林組合が間伐を行い、利用者の手で一人で持てる大きさに切った木を運び出します。重量のある丸太を一列になって目的地まで順に送り運ぶことによって、自分の役割を認識すると共に他者の役割も認識し、協調性や協力する意味を理解することができるようになります。また体力の増進や健康化にも繋がっています。
 丸太運びで切り出した材は、薪割り機で割り薪にしています。ひとつずつ規格のサイズに揃え商品にし、ハーブクラブの石窯の燃料としています。ハーブクラブのメインである石窯料理は、自分たちのマキなしにはお客様に提供できないことを知っているため、自分たちの仕事の役割を認識することができます。

・お茶づくり

 青葉仁入所施設を取り囲むように放置された茶山が広がっています。  長いものは20数年にもなり高度成長期の需要を満たしてきましたが、経済のグローバル化に伴って安価なお茶が入り、さらに跡継ぎもなく地場産業であるお茶作りは衰退していきました。  地域の声もありお茶作りを利用者の仕事として24年度より取り組んでいます。ブルーベリーや山村での作業で鍛えたかいもあり、老木の刈り払い作業から着手しています。3年後には立派な茶園として紅茶や日本茶を栽培し憩える場になるよう取り組みます。

サービス紹介